趣 意 書
この度、ICTを活用した訪問看護事業のサポートシステムの研究と開発、さらに普及における支援活動を行うことに賛同した有志により一般社団法人訪問看護サポートシステム研究会を設立しました。
訪問看護は看護の一分野として、小児から高齢者まであらゆる世代に在宅療養者を身体面、精神面および生活面から包括的な看護サービスを提供し、地域包括ケアシステムの中心的役割を担う存在となっています。
訪問看護推進連携会議を構成する3団体(日本看護協会、全国訪問看護事業協会、日本訪問看護財団)は2014年に「訪問看護アクションプラン2025」を策定し、来るべき超高齢社会における訪問看護のあるべき姿を示しています。そこでは訪問看護の量的拡大、機能拡大、質の向上、地域包括ケアへの対応の4つのアクションプランが提示されました。このアクションプランが公表されてから9年が経過し、2025年が目前に迫る中、目標達成は道半ばというのが現実であるように思われます。
現在、全国の訪問看護事業所は約13,000カ所にまで増加しましたが、看護職員5人未満の小規模事業所が全体の約60%を占めており、様々な課題に直面しながらの運営が推測されます。情報化社会の中で、これら小規模事業所のICT化の遅れもアクションプランの目標達成を困難にしている要因の一つと考えられます。
このような課題の解決の一助となることを目指し、当法人では下記の項目について活動してまいります。
- 訪問看護サポートアプリ(Smart Nurse Station)の開発と運用
- 訪問看護活動に関するデータ蓄積および研究者への提供
- 訪問看護活動に関する調査研究活動
- 訪問看護ICT化の普及に関わる活動(相談、指導、講習会等)
- その他、関連する事業
本法人の設立趣意にご賛同いただき、ご入会またはご支援いただきたくお願い申し上げます。
令和5年7月吉日
発起人 林啓子
富谷博文